ビジ法2級 おすすめテキスト・問題集の選び方

ビジネスマンが取得したい資格の上位にもランクインする、ビジネス実務法務検定試験。今回はその学習の第一歩となる、教材選びの方法をご紹介します。

 

 

基本的な勉強方針

テキスト通読より問題集・過去問演習を優先

どの資格試験にも言えることですが、ビジ法2級の勉強にあたっても「習うより慣れろ」のスタンスが正解。また、勉強中はいろいろな教材に手を出したくなるものですが、そこはぐっとこらえて。時間も有限ですので、コレと決めたテキスト・問題集を信じ抜きましょう。

そういった意味では、最初の教材選びが試験勉強の肝ともいえます。

※詳しい勉強法は別の記事で解説しています。

1カ月でビジ法に独学合格する勉強法
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おすすめテキストの選び方

テキストは公式版に軍配

それでは、ある意味最重要項目である教材選びについてご紹介。まずテキストを選ぶうえで重要視すべきポイントは、試験範囲を、抜け漏れなくフォローしているかという点。問題演習でわからないところがあった時に、テキストに答えが書いていないと悲惨です。

ビジネス実務法務検定試験2級公式テキスト / 東京商工会議所

上記を満たす参考書としては、やはり公式テキストが最も優秀。ビジ法の試験を運営している東京商工会議所が発売しているテキストであり、問題演習に重きを置いた学習を進める中で、辞書代わりに使える信頼できる一冊です。

法務教科書 ビジネス実務法務検定試験2級 完全合格テキスト / 翔泳社

検定合格に必要な情報だけを1冊にまとめたテキスト、との触れ込み。後述の翔泳社問題集を使用する場合は、章立てが同じなので使いやすいです。とはいえ辞書代わりに使うためには、すべての情報が網羅的に掲載されていたほうが使い勝手が良いため、公式テキスト優位は揺るぎません。

ごうかく!ビジネス実務法務検定試験攻略テキスト2級 / WASEDAセミナー

「ごうかく!ビジネス実務法務検定試験攻略テキスト2級」は、合格ラインの70%を確実に取る ということを謳っています。しかし(2016年度版のテキストにおいては、)頻出エリアである会社法や商標権といった試験範囲の解説が薄く、正直かなり心もとないです…

 

おすすめ問題集の選び方

問題集は、勉強に割ける時間で選ぶ

一方問題集選びは、少し勝手が違います。先ほども登場した東京商工会議所・翔泳社がそれぞれ問題集を発売していますが、こちらはどちらも非常に優秀。違いは収録している問題の数と、過去問の数です。

特にビジ法の試験は、過去問があまり出回っていないことでも有名。資格試験勉強の王道である「過去問演習」を充実させるためにも、過去問を複数回収録している問題集を選びましょう。

 

ビジネス実務法務検定試験2級公式問題集 / 東京商工会議所

過去問収録数:3回分

テキスト部門同様、公式問題集が1位にランクイン。東京商工会議所が出版しているという安心感もそうですが、決め手はやはり過去問の収録数。過去問3回分を1冊に収録してくれているので、非常に心強いです。

法務教科書 ビジネス実務法務検定試験(R)2級 精選問題集 / 翔泳社

過去問収録数:2回分

2位は、翔泳社出版の問題集を推します。現役弁護士による的確な解説を売りにするこちらの問題集でも、十分合格ラインは達成可能。過去問収録数は2回分と公式テキストには劣りますが、勉強時間が十分に取れない方であれば逆にちょうどいい分量。受検までに確保できる勉強時間次第では、こちらを選ぶのもありです。

ごうかく! ビジネス実務法務検定試験(R)2級 攻略問題集 / WASEDAセミナー

過去問収録数:なし

「合格点70点を確実に取る」ことを目標に出版されているこちらの問題集は、残念ながら過去問形式での問題収録がありません。その点で、上位2冊には見劣りします。

 

テキスト・問題集選びのまとめ

テキストは公式一択!問題集は時間の余裕に合わせて選択を

テキストは辞書代わりに使用するため、公式テキストで試験範囲を完全に網羅

問題集は、時間に余裕がある方は公式問題集を。短期間での合格を目指す方は翔泳社テキストを購入することをお勧めします。目安としては、60時間以上ビジ法の試験勉強に費やすことができるのであれば、公式問題集の購入を検討してもよいでしょう。