債務不履行の内、履行遅滞は「返済等が遅れている状態」を指します。では、この「遅れている」という判断はどのように行うのでしょうか。不確定期限、すなわち返済の日付が未確定の場合等についても、民法では履行遅滞を判断するタイミングを定義しています。さっそく確認していきましょう。
履行遅滞の確定期限・不確定期限とは
期限 | ケース | 債務者に落ち度が 発生するタイミング |
【参考】 消滅時効の起算点 |
|
あり | 確定期限 | 日付確定済のとき | 到来時 | 到来時 |
不確定期限 | 日付が未確定のとき | 到来を 債権者が知った時 |
到来時 | |
なし | 期限の定めなし | 支払猶予ないとき | 請求時 | 成立時 |
不法行為債権 | 交通事故など | 成立時(事故の瞬間) | 損害&加害者を知ったとき | |
消費貸借に基づく債権 | お金を借りたとき | 目的達成に必要な期間経過後、請求した時 | 目的達成に必要な期間経過後 |