履行遅滞と履行不能の違いとは

借金等の返済がなされない状態を「債務不履行」といいますが、この債務不履行にもいくつか種類があります。そこで本記事では、主に履行遅滞と履行不能の違いについて確認していきます。

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履行遅滞と履行不能の違いとは

要件(債務者の状況) 効果(債務者の救済規定)
履行遅滞 返せるのに返ないとき
(履行期の徒過,履行が可能)
①履行の強制  (=債権者代位権あり)
②損害賠償請求
③契約解除
原則:債務者への催告必要
・例外:特約で排除可能
履行不能 ないとき
(履行不可能)
①損害賠償請求
②契約解除ー催告不要
不完全履行 追完可能 返済の一部が遅れているとき “一部履行遅滞”と判断される
追完不可能 返済が不完全で終わったとき “一部履行不能”と判断される